買取価格が3倍以上に値上がりしたトミカの事例② 古いトミカほど高く売れるとは限らない

高く売れるトミカは、実車が人気モデルであるという1つのパターンを紹介しました。今回は、古い入手が困難な人気モデルの方が高く売れるとは限らないということを事例を交えながら紹介したいと思います。

 

こちらの記事も昭和の時代の古い古い希少トミカを対象とするのではなく、まだ市場に出回っている2000年代のトミカを中心にお話したいと思います。

 

古いトミカよりも新しいトミカが高く売れるケース

まずは定番トミカのナンバー100の「ホンダ フィット」の事例をご紹介します。2001年6月にロゴの後継車として登場した初代フィットは、33年間の長きにわたり、年間販売台数でトップを守り続けたトヨタのカローラを上回りトップとなったほどの人気車です。

 

 

トミカでは2002年6月にトミカ100-3☆ホンダ フィットとして登場しました。定価は378円と安いです。2014年に23年ぶりの大幅値上げをした現在の定価495円よりも20%安い。ヨドバシでは260円の販売価格した。こちらも現在の価格よりも20%程度安いです。

 

2008年5月には実車がフルモデルチェンジ(2007年10月)したことに伴いトミカも新型「トミカ100-4☆ホンダ フィット」に変わります。この2代目フィットも実車でも人気モデルでした。ヨドバシの販売価格が260円から216円に下がっていますが、この割引率の違いはわからないので、無視しましょう。

 

トミカ買取.comのページを開設した2014年当時の買取価格は、トミカ100-3☆ホンダ フィットは200円。100-4の2代目フィットは150円でした。古い初代モデルの方が高いことは不思議ではありません。

 

2020年末現在では、両モデルともに値上がりしていますが、100-3の初代フィットは350円。100-4☆フィットは450円と買取価格は逆転しています。

200円(2014年)→350円(2020年)

150円(2014年)→450円(2020年)

100-4☆フィットも2008年5月から2012年3月まで生産されたモデル。しかも、定番モデルですので希少性という点では、それほど高くありません。

 

古いトミカ100-3☆フィットの方が値上がりしても不思議はありませんが、新しいトミカ100-4☆フィットの方が値上がりしています。ですので、古い人気モデルほど価格が上がるとは限りません。

 


 

次に紹介するのは、1994年に登場して、現在まで続くミニバンブームの火付け役となったホンダのオデッセイです。1990年代は日産が低迷し、ホンダが躍進した時代でした。

 

トミカでは、1996年6月にトミカ46-4☆ホンダ オデッセイがデビュー。その後、実車のフルモデルチェンジ(1999年12月)にともない2代目オデッセイがトミカ46-5☆ホンダ オデッセイとしてデビューしました。

 

 

その後、3代目、4代目とフルモデルチェンジの度に、トミカ46はオデッセイのためのナンバー?と思えるくらい46で新型がリリースされています。

 

トミカ46-4は、古いモデルですので除外して、トミカ46-5、46-6,46-7と3台のオデッセイに絞って紹介します。

 

2014年の買取価格は、いずれのモデルも200円でした(当時でも全モデル絶版)。2020年現在の買取価格は、下記のように「250円」「350円」「300円」になっています。

200円→250円(2020年)

200円→350円(2020年)

200円→300円(2020年)

 

トミカ46-6である3代目オデッセイは機械式立体駐車場へ入庫可能の低全高スタイルとミニバンとは異なる運動性能やスポーティなデザインで人気を集めましたが、全高の低さに起因する開放感のなさから人気に陰りが見えたモデルでもあります。

 

さらに46-7の4代目オデッセイでは、モデル末期にはステーションワゴンのような車と認識されがちでした。また駐車場に制約の少ない地方都市では全高が高いハイルーフタイプのミニバンに人気が集まるなど、販売面では苦戦を強いられました。

 

実車の人気という観点では、2代目オデッセイが最も人気とも言えますが、トミカの価値という点では最も低いという皮肉な結果になっています。

 


 

もう1台紹介したいのがマツダのデミオ。バブル期の多チャンネル化の失敗から経営危機に陥っていたマツダの救世主となったモデルです。現在は日本国外向けと同じ「MAZDA2」の車名で販売されています。

 

 

トミカでは、2004年6月に2代目デミオがトミカ86-4としてデビューしました。なお定番モデルとは異なる限定カラーの初回特別カラーも設定されていました。

 

2008年4月には実車が3代目にフルモデルチェンジ(2007年5月)したことで、トミカ86-5☆マツダ デミオがリリースされました。

 

2014年当時の買取価格は86-4が150円。86-4の初回特別カラーが200円。86-5は150円でした。

 

2020年末の買取価格は下記のように初回特別カラーが250円。86-4が200円と買取価格は上がっています。86-5は150円から450円と3倍に高騰しています。

 

200円→250円(2020年)

150円→200円(2020年)

150円→450円(2020年)

本来であれば、初回に限定した数量しか販売されない初回特別カラーが希少性も高く、高騰する可能性も高いですが、デミオでは、最も新しいモデルが高騰するという現象が起きています。

 

これは現在発売されている、もしくはこれから発売される初回特別カラー(現在では初回特別仕様に名称変更)も高騰するとは限らないと言えます。

 

それでは次回から、高く売れるトミカ=高騰するトミカのパターンを当店での買取価格の実例を交えながら紹介したいと思います。

 

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