買取価格が3倍以上に値上がりしたトミカの事例⑥ バリエーションの増加とトミカの価値

トミカの特徴であるボディカラーやグレードのバリエーションの多さ。多くのバリエーションの中から実車の人気グレード・人気カラーはトミカでも人気で、高く売れる可能性が高いということを説明してきました。

 

また高く売れるトミカのヒントとして、実車名(例「2代目センチュリー」もしくは、車名+グレード(例「スカイライン 2000RS」)の検索キーワードで画像検索すると人気カラーをつかめるケースも多いと記載しました。

 

今回は、特注トミカと同様に、バリエーションの充実しているトミカリミテッドヴィンテージ系。人気モデルは、バリエーションの追加がたびたびあります。今回は、この追加されたバリエーションがトミカの価値にどう影響するか?を説明したいと思います。

 

 

バリエーションが増えると値上がりしにくい

 

まずは高く売れるトミカで取り上げたトミカリミテッドヴィンテージのポルシェ911を取り上げたいと思います。

 

450円(2014年)→2700円(2020年)

800円(2017年)→2400円(2020年)

 

2011年に発売されたトミカリミテッドヴィンテージLV-110a☆ポルシェ 911(1964年式)だけではなく、2017年発売のトミカリミテッドヴィンテージLV-110b☆ポルシェ 911(1964年式)も高騰しております。

 

このLV-110のポルシェ 911よりも先に発売されたトミカリミテッドヴィンテージLV-86☆ポルシェ 911の買取価格とバリエーションについて紹介します。

 

 

2010年3月にトミカリミテッドヴィンテージLV-86a☆ポルシェ 911S(1967年式)が発売されました(定価1430円)。

 

 

続いて、カラーバリエーションとして、2010年8月にトミカリミテッドヴィンテージLV-86b☆ポルシェ 911S(1968年式)が追加。 定価は同じ1430円です。トミカ買取.comを開設した2014年当時は、それほど高騰していませんでした。

 

 

続いて2012年4月にトミカリミテッドヴィンテージLV-86のcとdが追加されました。定価は少し上がって1650円になっています。

 

 

当店の買取査定額について、発売当初はヨドバシやビックカメラなど最安値のショップの実質販売価格を査定額の基準にしております。当時の販売価格は960円。

 

ヨドバシではトミカを購入すると10%のポイントが付与されます。 実質価格は960円-96ポイント=864円です。

 

2014年当時の買取価格はLV-86aが600円、LV-86bが600円、LV-86cは500円、LV-86dは500円でした。どのバリエーションにも価格に大差はありません。

 

600円→2500円(2020年)

600円→4600円(2020年)

 

2020年末にはLV-86aが2500円と4倍以上に高騰。LV-86bは4600円。なんと7倍以上に高騰しています。高く売れるトミカリミテッドヴィンテージ系の外車でもトップクラスの高騰です。

 

500円→2000円(2020年)

500円→2700円(2020年)

 

追加されたカラーバリエーションのLV-86cは2020年末では、2000円と4倍に。LV-86dは2700円と5倍以上に高騰されています。さすが人気モデルという感じです。

 

 

さらに人気モデルらしく、2017年4月にトミカリミテッドヴィンテージLV-86e☆ポルシェ 911S(1968年式)を追加。 定価2420円と値上がりしています。

 

 

このモデルは、ビッグカメラの方が安いので、ビックカメラを基準に買取査定額を決めます。販売価格は1815円。付与される91ポイントを控除した実質価格は1724円です。

 

発売時の買取価格は700円。2020年末での買取価格は1800円。倍以上にはなっていますが、以前のモデルと比較すると値上がり率が下がっています。

 

■2010年発売モデル

 

LV-86a 600円(2014年)→2500円(2020年)/LV-86b 600円→4600円(2020年)

 

■2012年発売モデル

 

LV-86c 500円(2014年)→2000円(2020年)/LV-86d 500円→2700円(2020年)

 

 

2021年7月に追加されるトミカリミテッドヴィンテージLV-86fとgは、将来高く売れるトミカになるのでしょうか? 定価は2970円と値上がりしています。

 

 

ヨドバシの販売価格も2370円と高くなっています。発売当時の買取価格は、2017年4月に追加されたLV-86eよりも高くなりますが、以前のバリエーションほど値上がりするか?という点では大いに疑問があります。

 

新たにコレクションを始める人にとっては、高騰している古いカラーバリエーションを購入するのは躊躇する。しかし、あまり高くない価格で、人気モデルを購入できることは喜ばしいことです。

 

しかし、人気モデルでもバリエーションが増えすぎると、新しいバリエーションは高く売れるトミカとはなり難いとも言えます。

 


 

2点目に紹介するのは実車も人気モデルだった5代目シビック。2012年と2014年に追加された後期モデルの「トミカリミテッドヴィンテージLV-N65☆ホンダ シビック VTi」を紹介しました。

 

450円(2014年)→2400円(2020年)

500円(2014年)→2400円(2020年)

 

今回は前期モデルのトミカリミテッドヴィンテージLV-N48☆ホンダ シビックについて、ご紹介します。

 

 

まずは2011年3月にトミカリミテッドヴィンテージLV-N48a☆ホンダ シビック SiR-II とLV-N48b☆ホンダ シビック SiR-IIが発売されました。

 

 

定価は1320円と今のトミカリミテッドヴィンテージと比較すると半額です。

 

 

人気モデルらしく、翌2012年にLV-N48c☆ホンダ シビック SiR-IIが追加されました。定価は1430円と少し値上がりしています。

 

 

ヨドバシでの販売価格は915円。付与される10%の91ポイントを控除した実質価格は824円です。

 

最近のトミカリミテッドヴィンテージの半額以下ですね。もちろん、発売当初の買取価格は、最近のモデルと比較すると半額程度になりますが。

 

 

さらに2014年3月にはトミカリミテッドヴィンテージLV-N48d☆ホンダ シビック SiR がリリースされました。

 

 

定価は1650円に値上がり。ヨドバシの価格も1270円に。ポイント控除後の実質価格は1143円。

 

人気モデルだからバリエーションが増える。でも、4バリエーションになるとそろそろ打ち切りにしたら?と思う人も多いのではないでしょうか?

 

 

しかし、2015年9月にはトミカリミテッドヴィンテージLV-N48eとLV-N48fの2つのバリエーションが追加されました。

 

 

定価は2090円に値上がり。ヨドバシの実質販売価格は1610円-161ポイント=1449円です。

 

これで全6バリエーションになりました。それでは買取価格=トミカの価値はどのように推移しているか?見てみましょう

 

■2011年3月発売のモデル 定価1320円

700円(2014年)→4500円(2020年)

650円(2014年)→4000円(2020年)

 

人気モデルらしく、6倍以上に高騰しています。これ以上、値上がりするかは疑問ですが、初期のバリエーションを持っている人は、ラッキーですね。

 

650円(2014年)→5000円(2020年)

600円(2014年)→4200円(2020年)

 

2012年に追加されたLV-N65は7倍以上。2014年追加のLV-N48dは7倍と非常に高騰しています。5代目シビックが、高く売れるトミカというのが、よくわかります。

 

700円→1500円(2020年)

700円→1500円(2020年)

 

2015年に追加されたトミカリミテッドヴィンテージLV-N48eとLV-N48fは以前のモデルほど値上がりはしていません。今後も6倍、7倍と値上がりするか?と言えば難しいでしょう。

 

 

2020年10月に追加されたトミカリミテッドヴィンテージLV-N48g☆ホンダ シビック Si 20周年記念車(92年式)はどうでしょうか?

 

 

定価は2750円 に。ヨドバシの価格は1980円。いくらシビック誕生20周年記念車と言っても、LV-N65も含めると全部で9バリエーション。値上がりは難しいのではないでしょうか。

 


最後に紹介したいのは、昭和54年に登場した430型セドリック/グロリアです。セドリックとグロリアで、バリエーションの違いがあります。セダンとハードトップの違いでもあります。

 

まずは2010年12月にトミカリミテッドヴィンテージLV-N45a☆日産 セドリック 4ドアハードトップ 280EブロアムとLV-N46a☆日産 グロリア 4ドアハードトップ 200ターボ ブロアムが発売されました。

 

 

セドリックは、オーバーライダー付バンパーの3ナンバー車。前期モデルです。グロリアは5ナンバー車の前期モデルです。

 

 

続いて2011年9月にトミカリミテッドヴィンテージLV-N56a☆日産 セドリック 4ドアハードトップ 280D VL-6とLV-N57a☆日産 グロリア 4ドアハードトップ 200E SGLを追加。いずれも5ナンバー車の後期モデルです。

 

 

2012年12月にはセダンのトミカリミテッドヴィンテージLV-N75☆日産 セドリック 4ドアセダン 200 SGL エクストラ(79年式)がラインアップに追加されます。セダンの前期モデルです。

 

 

2013年1月にはトミカリミテッドヴィンテージLV-N76☆日産 グロリア 4ドアセダン 200 ターボブロアム(81年式)を追加。5ナンバー車のセダン後期モデルです。

 

 

2015年3月にセダン3ナンバー車の前期モデルであるトミカリミテッドヴィンテージLV-N102☆日産 グロリア 4ドアセダン 280Eブロアム(79年式)を追加。

 

 

さらに2015年11月にはセダン後期モデルのトミカリミテッドヴィンテージLV-N112☆日産セドリック 200E ターボ SGL エクストラ(81年式)を追加。

 

 

ハードトップ・セダンともに前後期モデルがラインナップされたので終わりかと思えば2019年4月にトミカリミテッドヴィンテージLV-N56b☆日産 セドリック HT 200ターボブロアム(81年式)とLV-N56c☆日産 セドリック HT ターボ エクセレンス(81年式)を追加。

 

全てで14バリエーション。いくらセドリックとグロリアで作り分けると言っても多すぎではないでしょうか?ライバルのクラウンは4バリエーションなのに。

 

それではトミカの買取価格で比較してみましょう。まずは3ナンバー車から。

 

500円(2014年)→2200円(2020年)

450円(2014年)→2000円(2020年)

 

クラウンは4倍以上に値上がりしていますが、セドリック/グロリアはどうなっているでしょうか?

 

400円(2014年)→800円(2020年)

450円(2015年)→900円(2020年)

 

セドリック/グロリアも値上がりはしていますが、クラウンほどではありません。実車でもそれほどの人気差があったモデルではありません。

 

400円(2014年)→1300円(2020年)

350円(2014年)→1100円(2020年)

 

5ナンバー車のセドリック/グロリアは、どうなっているでしょうか?最近のバリエーションは定価が違いますので、古いモデルを取り上げます。

 

400円(2014年)→800円(2020年)

350円(2014年)→700円(2020年)

 

5ナンバー車でも同じです。トミーテックのホームページには未だに人気の高い430と記載されていますが、これだけ頻繁にバリエーションが増えると、トミカの価値は高くならないでしょう。特に日産車に多い現象ですが。

 

ただバリエーションが増えすぎても価格が上がるというケースがあります。次回は、その例外的ケースを紹介したいと思います。

 

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